トマトパークだより-第39便- | トマトパーク

ブログ

写真1 フルティカの様子

トマトパークだより-第39便-

トマトパーク4作目の各栽培室テーマ

 トマトパークの5つの栽培室で今作取組むテーマについてご紹介いたします。

 

【栽培室-大玉トマトスタンダード栽培】

品種 穂木 : りんか409(サカタのタネ) 台木 : フレンドシップ(サカタのタネ)

目標収量 : 55t/10a

 引き続き日本大玉トマトの高収量栽培を継続します。前作で試験的に栽植密度を従来の3.6本/㎡以上にしたところ、収量増加の可能性が見えてきたので、今作は増枝のタイミング、本数を見直していきます。但し、増枝する行為は作業時間の増加とそれによる他の作業等の遅れにつながるので、その点も見極めながら行います。

 

【栽培室-高糖度トマト栽培

品種 穂木 : CF桃太郎ファイト 台木 : グリーンセーブ 

品種 穂木 : フルティカ 台木 : グリーンセーブ  (すべてタキイ種苗)

目標収量 : 18t /10a(桃)、25t /10a(フル) (※糖度8度以上) 

 前作、中玉品種であるフルティカの高糖度栽培に挑戦!今作も引き続き中玉トマトを栽培していきます。栽培管理では、早期に糖度8.5度まで上がるようにマット内のECを管理し、5月中盤までは安定した糖度の維持を目指します。

写真1 フルティカの様子

写真1 フルティカの様子

 

【栽培室-トマトパークアカデミー研修2年生責任管理

品種 穂木 : TY千果(タキイ種苗) 台木 : グリーンセーブ(タキイ種苗)

品種 穂木 : TY花鳥風月620(ナント種苗) 台木 : グリーンセーブ(タキイ種苗)

目標収量 : 34t/10a

 定植時の栽植密度3.1本/㎡から4.2本/㎡と段階を踏んで増枝を行います。また、収穫段数を増やすことが収穫量増加につながりますので、前作より多い40段前後まで進めます。管理面では茎径8~10mmとなるよう樹勢管理の精度を上げます。更に新導入の除湿機を活用して、冬季の夜間の多湿を防ぎ病害の発生を抑えます。

写真2 新規導入の除湿器

写真2 新規導入の除湿機

【栽培室-減農薬栽培】

品種 穂木 : りんか409(サカタのタネ) 台木 : フレンドシップ(サカタのタネ)

目標収量 : 55t/10a

  前年までIPM(Integrated Pest Management 総合的病害虫・雑草管理)の試験区でしたが目標収量に届かない年が続きましたので、今作は実績のあるりんか409を導入して再挑戦いたします。また、2019年11月から研修生に環境制御の設定変更管理をしてもらい、経験を積んでもらいます。

 

【栽培室-次世代型栽培

品種 穂木 : 麗妃(サカタのタネ) 台木 : フレンドシップ(サカタのタネ)

品種 穂木 : FUJIMARU(De Ruiter Seeds) 台木 : フレンドシップ(サカタのタネ) 

目標収量 : 65t/10a

 前作までりんか409を栽培してきましたが、LED補光(インターライティングモジュール)を行う中で節間が短い品種はダブルライン(※樹間に2本LED補光をすること(写真3))を十分に生かし切れていないと判断しました。今作では樹間補光に適した節間の長い品種を集め、栽培管理と作業効率の両方で結果を出していきます。

また今年からトマトへの硫黄燻煙剤の使用が認可されたので、外気導入装置を活用した散布を行います(写真4)。主にうどんこ病の発生抑止が期待できます。

 

写真3 LED補光

写真3 LED補光

 

写真4 硫黄燻煙機

写真4 硫黄燻煙機

 

 トマトパークの4作目の栽培にご期待ください。ご見学をお待ちしています。

 

トマトパーク栽培状況 10月

大玉トマト -栽培室①-

【栽培ノート:2019年9月16日~2019年10月15日】

 定植:2019年8月17日

 品種 穂木:りんか409(株式会社 サカタのタネ)

    台木:フレンドシップ(株式会社 サカタのタネ)

 栽植密度:3.12本/m2

 生育状況  (10月17日現在)

 総草丈:162.4cm、茎径:8.15、葉数:17枚、

 開花花房:4.5段

 栽培作業  (10月17日~)

 誘引、ホルモン処理(~9月末まで)、

 直上葉・下葉の摘葉、

 摘花、わき目取り、収穫

 病害虫防除 (10月17日~)

 コナジラミ防除、サビダニ防除、

 灰色かび病防除、

 うどんこ病防除

 

ミニトマト -栽培室③-

【栽培ノート:2019年9月16日~2019年10月15日】

 定植:2019年8月17日

 品種 穂木:TY千果(タキイ種苗 株式会社)

    台木:グリーンセーブ(タキイ種苗 株式会社)

 栽植密度:3.12本/m2

 生育状況  (10月15日現在)

 総草丈:233.1cm、茎径:9.12、葉数:19枚、

 開花花房:7段、収穫花房:1.3段

 栽培作業  (10月15日~)

 誘引、ホルモン処理(~9月末まで)、

 直上葉・下葉の摘葉、

 摘花、わき目取り、収穫

 病害虫防除 (10月15日~)

 コナジラミ防除、サビダニ防除、

 灰色かび病防除、

 うどんこ病防除

 

写真5 大玉トマトの様子

写真5 大玉トマトの様子

写真6 ミニトマトの様子

写真6 ミニトマトの様子

 

ご案内

このページを印刷・保存されたい方は、こちらをクリックしてください。〔PDF〕ファイル

2018年7月以前の「トマトパークだより」は、こちらからご覧いただけます。(㈱誠和のwebサイトへ移行します。)

見学のお申し込みは、こちらから受け付けております。

その他お問い合わせは、こちらから受け付けております。

一覧に戻る