トマトパークだより-第27便- | トマトパーク

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写真1 ひっそり入っている栽培室①の欧州系品種

トマトパークだより-第27便-

トマトパーク3作目の各栽培室テーマ

トマトパークの5つの栽培室で今作取組むテーマについてご紹介いたします。

【栽培室①-大玉トマトスタンダード栽培】

品種:りんか409(サカタのタネ) 収量目標:55t/10a

 日本品種大玉トマトの高収量栽培を継続します。一昨年の初年度に目標の50t/10aを達成できましたが、前作の目標55t/10aが未達でしたので、今作も再度同じ目標を掲げて達成を目指します。従来均等だった誘引幅を調整して通路を広くとることで、作業性の向上を図ります。又、誘引クリップ導入で更なるストレス軽減を狙い、収量増に繋げます。

    写真1 ひっそり入っている栽培室①の欧州系品種                写真2 りんか409とカナバロの背比べ

写真1 ひっそり入っている栽培室①の欧州系品種        写真2 りんか409とカナバロの背比べ

 

【栽培室②-高糖度栽培】

品種:CF桃太郎ファイト、フルティカ(タキイ種苗) 収量目標:糖度8以上で16t/10a

 品種をCF桃太郎ファイトに一本化して臨んだ前作の高糖度トマト栽培では、糖度の安定と高収量を両立させることができました。今作はCF桃太郎ファイトの高糖度栽培技術の安定化を目指すと共に、初めて中玉品種フルティカの高糖度栽培にトライします。フルティカの特性を活かした高糖度栽培を実現します。

 

【栽培室③-トマトパークアカデミー研修2年生責任管理】

ミニトマト品種:TY千果(タキイ種苗)、花鳥風月(ナント種苗) 収量目標:32t/10a

 研修2年生が環境及び給液設定、作業方針策定の責任者となります。栽培品種はTY千果の他に研修生の希望である花鳥風月を導入、国内最高収量となる32t/10aを達成させます。

 

【栽培室④-大玉トマト減農薬栽培】

品種:有彩014(朝日工業) 収量目標:55t/10a

 天敵利用による減農薬栽培(トマトパーク慣行比50%減目標)を掲げた前作で、コナジラミ類及びアザミウマ類の捕食性天敵「タバコカスミカメ」の効果は実証できました。今作では継続試験とし、タバコカスミカメの適正な頭数管理等、より良い使用方法を探索します。品種は昨年導入の有彩014をメインに、食味の良い欧州系品種もこっそり試します。

 

【栽培室⑤-次世代型栽培】

品種:りんか409(サカタのタネ) 収量目標:60t/10a

 この次世代型栽培室では最新技術の積極導入により70t/10aの早期達成を目指します。前作の途中に導入したLED樹間補光については、効果を最大化するべく増枝及びLAI管理を徹底し、20%増収を実現します。

写真3 栽培室⑤LED補光の様子                

 写真3 栽培室⑤LED補光の様子

 トマトパーク3作目の栽培は順調に進んでいます。ぜひ見学にお越しください。

 

トマトパーク栽培状況

大玉トマト -栽培室①-

【栽培ノート:2018年9月16日~10月15日 】

 定植:8月17日

 品種 穂木:りんか409(株式会社 サカタのタネ)、台木:フレンドシップ

 栽植密度:3.12本/m2

 生育状況  (10月15日現在)

 総草丈:155.4cm、葉数:12.3枚、開花段数:5段、

 収穫段数:1段目

 栽培作業  (9月16日~10月15日)

 誘引(巻きつけ)、わき芽取り、摘花、

 直上葉・下葉の摘葉、収穫

 病害虫防除 (9月16日~10月15日)

 サビダニ防除、コナジラミ防除

 

ミニトマト -栽培室③-

【栽培ノート:2018年9月16日~10月15日 】

 定植:8月17日

 品種 穂木:TY千果(タキイ種苗 株式会社)、台木:グリーンフォース

 栽植密度:3.12本/m2

 生育状況  (10月15日現在)

 総草丈:265.8cm、葉数:17.3枚、開花花房:7.3段、

 収穫段数:2段目

 栽培作業  (9月16日~10月15日)

 誘引(巻きつけ)、わき芽取り、摘花、

 直上葉・下葉の摘葉、収穫

 病害虫防除 (9月16日~10月15日)

 サビダニ防除、コナジラミ防除

  写真4 大玉トマト果房の様子             写真5 ミニトマト果房の様子

  写真4 大玉トマト果房の様子            写真5 ミニトマト果房の様子

 

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