トマトパークアカデミー卒業生インタビュー 第2回 戸塚和登さん
【自己紹介をお願いします】
埼玉県本庄市出身です。東京農業大学の農学部を卒業後、より専門的な知識を得るために、トマト栽培に特化した研修ができるトマトパークアカデミーに入校しました。スタンダードコース(1年制)を卒業後、実家で家族と一緒にミニトマトを栽培しています。
戸塚和登さん
【トマトパークアカデミーに入校してよかったことはありますか?】
栽培に関する知識と、栽培管理作業の両方を学べる点が良かったと思います。トマトパークでは、日本トップクラスの設備を使って栽培管理を習得することができました。実家の農場にはトマトパークと同じ装置はありませんが、基本的な使い方および考え方を学んだため応用できています。また、トマトパークは養液栽培、実家は土耕栽培と、栽培方式も異なりますが、基本的な植物生理や栽培管理、環境制御の考え方は共通しているため、トマトパークアカデミーの勉強内容がとても役立っています。
【生育調査の実施状況を教えてください】
トマトパークアカデミーで学ぶ前から、実家の農場では生育調査を定期的に行い、作物の生育の変化を数値で把握していました。トマトパークアカデミーの研修でも生育調査を毎週行い、「生育調査はやっぱり必要だな。」と感じ、今も継続して実施しています。やはり、自分の記憶や感覚だけでは作物の変化をとらえきれず、生育調査で数値を記録しておくことで前作との比較が簡単になり、栽培管理の判断材料に活用することができます。研修では、毎週の生育調査の他にも栽培OJTの時間にトマトの株の状態を観察していたため、栄養成長/生殖成長など、生育の状態を判断する力が身につきました。
【トマトパークアカデミーの卒業生同士の交流は現在もありますか?】
同期生との交流は今でも続いていて、時々情報共有をしています。水害や台風の時は、お互いの安否確認や病気発生の情報交換をしました。また、2020年は新型コロナウイルスの影響で開催中止になってしまいましたが、トマトパークアカデミーOBOG会にも参加しています。次回の開催を楽しみにしています。
【今後の抱負を教えてください】
現在は父が主体となって農場経営を行っていますが、いずれは自分が引き継ぎます。そのときに引き継ぎがうまくできるよう、栽培管理および経営管理を習得していきたいと考えています。また現状に満足するのではなく、新しい技術や栽培方法も積極的に導入して、今よりも少しでも収量増加につながるよう工夫をしていきたいです。
戸塚さんの農場の様子