トマトパークだより-第40便-
オランダからのインターンシップ プーイさんだより
オランダのロッテルダム大学からきたインターンシップ生のプーイです。オランダのデン・ハーグ (Den Haag) という都市に住んでいます。
少しだけデン・ハーグの街についてご紹介します。オランダには12州の都市があります。その中の1州、南ホラントにあるデン・ハーグ。この街はオランダ政治の中心となる都市で、世界中の国際問題の裁判もしています。(写真1)
もし、観光でデン・ハーグに来るなら、日本でも有名なフェルメール作「真珠の耳飾りの少女」が展示されているマウリッツハイス美術館をぜひ見に行ってください!!
(日本の国会議事堂に相当)
写真2 ハーグの中心街
株式会社誠和(以下、誠和)にインターンシップに来ることになったきっかけは、株式会社Delphy Japanのデニスさんからの紹介でした。私は日本語の勉強のためにインターンシップを考えていました。そんなとき、私と同じ大学出身だったデニスさんと大学の日本語の先生が知り合いで、インターンシップ先なら、と誠和を紹介してもらいました。
9月2日から12月6日まで誠和にいます。誠和では、日本の施設園芸データの分析、またパンフレットやカタログなどの広告を制作しています。
他には、ハウスでイチゴやトマトの栽培作業をしました。オランダにいるとき叔母が経営しているレストランに直接農家の人が野菜を持ってきてくれるくらいの触れ合いしかなかったため、ハウスでの作業は楽しかったです。
では、次にオランダのトマトについてご紹介したいと思います。下の表はオランダの最近のトマト栽培についてです。
表1 オランダのトマト収穫量と栽培面積
最近のオランダは栽培する面積も収穫量も大きな変化はありませんが、安定して多くのトマトを収穫しています。
次の表は、日本とオランダの輸出入関係を示しています。日本はまだ多くの作物をオランダから輸入しているのがわかります。
表2 2018年オランダから輸入している品目
図1 2018年オランダから輸入している品目
オランダはチューリップの国なので花球根の輸出が最も多く、次に切り花、トマトと続きます。2017年と比べてみると、日本への輸入が17%増加しました。
~オランダ人からのトマトアドバイス~
買い物の後、果物や野菜は当然のことながら冷蔵庫に入れられることがよくあります。でもトマトは12℃で保存したほうが良いです。12℃ということは、冬にはトマトは冷蔵庫に入れずに常温での保存が良いです。あまりにも低い温度で保存されたトマトは、採れたてのトマトとは非常に異なった味がします。
次の物もオランダでは冷蔵庫に入れていない作物です。
ジャガイモ、バナナ、バジル、レモン、キュウリ、マンゴー、ピーマン
~トマトパークを見学して~
デン・ハーグでは自分の庭で自家栽培をする小さなハウスはありますが、トマトパークのような大きなハウスはないので、トマトパークを初めて見たときに大きさにも驚きましたが、オランダっぽさもあり、びっくりしました。
また、トマトパークのパートさんに若い人が多く、オランダでは農業をしているのはおじいちゃんおばあちゃんが多いので、ここも驚きました。
トマトパークアカデミーのお話では研修生への寮の提供、食事の提供をしていると聞きました。オランダではあまり考えられないので感動しました。
またトマトパークで糖度を高くしたトマトを食べさせてもらいました。見た目はミニトマトのように小さく丸かったです。オランダではミニトマトは日本のように丸くなく、少し長いミニトマトです。味は日本のほうが甘く、オランダは少し酸っぱいです。
私はオランダのミニトマトより食べさせてもらった高糖度のトマトのほうが甘く好きでした。
(このセットではミニトマトが付いてきます!(黄色で囲んだ部分))
トマトパークはオランダの施設や技術を取り入れ、目標収量70t/10aを目指しています。日本のハウスの中でもトップクラスということで、オランダの収量に近づける施設だと思っています。
今後のトマトパークの活躍をオランダに帰った後も楽しみにしています。
トマトパーク栽培状況 11月
大玉トマト -栽培室①-
【栽培ノート:2019年10月16日~2019年11月15日】
定植:2019年8月17日 品種 穂木:りんか409(株式会社 サカタのタネ) 台木:フレンドシップ(株式会社 サカタのタネ) 栽植密度:3.12本/m2 |
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生育状況 (11月15日現在) |
総草丈:263.3cm、茎径:10.5mm、葉数:20枚、 開花花房:8.3段、収穫段数:3.5段 |
栽培作業 (11月15日~) |
誘引、直上葉・下葉の摘葉、吊りおろし、 摘花、わき芽取り、収穫 |
病害虫防除 (11月15日~) |
コナジラミ防除、サビダニ防除、 灰色かび病防除 |
ミニトマト -栽培室③-
【栽培ノート:2019年10月16日~2019年11月15日】
定植:2019年8月17日 品種 穂木:TY千果(タキイ種苗 株式会社) 台木:グリーンセーブ(タキイ種苗 株式会社) 栽植密度:3.12本/m2 |
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生育状況 (11月15日現在) |
総草丈:410.6cm、茎径:9.9mm、葉数:15枚、 開花花房:11.8段、収穫花房:6段 |
栽培作業 (11月15日~) |
誘引、直上葉・下葉の摘葉、吊りおろし、 摘花(ダブルに)、わき芽取り、収穫 |
病害虫防除 (11月15日~) |
コナジラミ防除、サビダニ防除、 灰色かび病防除 |
写真5 大玉トマトの様子
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